映画「ブラックスワン」

映画「ブラックスワン」

 

第6回演奏会では「白鳥の湖」を演奏します。
それにちなんだものなどをご紹介してまいります。
第1弾は「ブラックスワン」です。

 主人公のニナ(ナタリー・ポートマン)の所属しているバレエ団は「白鳥の湖」を公演することになっていました。監督トマスはそれまでのプリマ、ベスを引退させて代わりにニナを抜擢するというところから始まります。

 みなさんご存知の通り、「白鳥の湖」では、白鳥(ホワイトスワン)と黒鳥(ブラックスワン)が出てきますね。ホワイトスワンは当然のごとく、そのバレエ団のプリマが踊るのですが、ブラックスワンも一人二役をこなすというのがお約束となっております。基本的に衣装の色が違いますが、純粋無垢なホワイトスワンと、悪魔的なブラックスワンと性格も異にしています。

 ちなみに、バレエの「白鳥の湖」では、舞踏会にやってきたブラックスワンに対し、ホワイトスワンと間違えて恋に落ちてしまいます。衣装の色から違うのでバレバレなんで、客席からみたら「志村!うしろ!」と言いたくなりますね。もちろん衣装の色の違いというのはバレエとしてわかりやすいようにしているだけで、実際は(この場合の実際はなんなのかわかりませんが)、衣装までも同じで登場したかも知れませんが。

 同じ人物が二種類の性格になりきるわけで、いわば二重人格のようなものかも知れません。映画ではこの辺りの葛藤にサイコホラーの味付けを施して上手に仕上げています。清純派の設定である主人公のニナはホワイトスワンは完璧に踊りこなすのに対し、ブラックスワンではその悪魔的魅力を表現できなくて苦労していました。そして、監督はお手本として同僚のリリーを挙げます。実際、ニナとは正反対で奔放でエキゾチックで官能的な色気を発散させています。

 このリリーは本当に実在したのかしないのか、リリーをライバルと感じた時からリリーの存在をデフォルメして感じるようになったのか、とにもかくにも、現実とも幻想ともつかないような事が次々と起こっていきます。これはこの映画の面白いところです。実際にご覧になって堪能下さい(笑)
 要注意なのはエンドロールです!映画が終わってもすぐに立ったらだめですよー!

 さて、全編を通して流れるチャイコフスキーの白鳥の湖ですが、特にクライマックスへ向けて盛り上がる感じが、映画のストーリーと一体となって盛り上げていましたね!まさに怒涛の勢い!
 こんなにも白鳥の湖を効果的に聞かされると、白鳥の湖をじっくりと堪能したくなっちゃいますよね!

そんなあなたは是非とも私達の第6回演奏会にお越し下さい!

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