銀河英雄伝説/ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番

銀河英雄伝説 ラフマニノフピアノ協奏曲第3番

 世の映画などではさまざまなクラシックが使われてまして、ロシア音楽も数多く使われています。その中で印象に残ったものを順にご紹介していきます。第一弾はラフマニフピアノ協奏曲第3番です。「銀河英雄伝説」のアニメ版での使用について書きます。ユリアンとカリンが出会って互いに惹かれあって行く様子が描かれていました。これが制作された当時「ツンデレ」という言葉がまだ無かったと思いますが、今で言うツンデレ系のカリンは、出会った当初はまさにツンデレのツンで、ツンツンしてました。そのツンツン時代のカリンのBGMとして何度か使われるのがラフマニノフのピアノ協奏曲第3番第1楽章でした。

 残念ながら動画は削除されていますので下に曲そのものの動画も貼っておきます。

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番第1楽章をバックでのカリンのツンツンっぷりがすばらしいです。しかし、みなさんご存知の通り、この後、二人は良い感じになります。それなのにツンツンするその複雑さを表すのにこの第1楽章の冒頭のテーマの神秘性が使われているような気がします。

 ストーリーを知らないで見ていたとしても、この二人が将来的に良い感じになる(ツンデレのデレが来る)であろうと予想出来るようなシーンがあります。二人が初めて出会ったのは「動くシャーウッドの森」でありましたが、会った時に流れたのがチャイコフスキー「くるみ割り人形」からのパ・ド・ドゥでした。

 残念ながら削除されましたので下に曲そのものの動画を載せます。

 パ・ド・ドゥというのは、バレエにおいて、男女二人による踊りです。多くは主人公とヒロインとのものであり、「愛」を象徴するもので、当然のごとく、多くのバレエ作品において、最大の見せ場となってます。上の映像でも相当にしつこく流れていて非常に判りやすいのです(笑)。

 さて、上のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番第1楽章の流れる映像ですが、実はその前にはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の第2楽章がヤンが戦略練っている場面のBGMで流れていまして、ヤンの苦悩と音楽の憂愁との絡みが面白いです。


 残念ながら消されましたので下に曲そのものの動画も貼っておきます。

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は大変すばらしい曲ですが、ラフマニノフはこの曲をまだロシアに住んでいる1909年に書きました。アメリカへの演奏旅行が予定されていてそのために書いていました。アメリカでは、ラフマニノフ自身のピアノで演奏され、まず、ダムロッシュ/ニューヨーク交響楽団と初演し、その後、マーラー/ニューヨーク・フィルとも演奏しました。

 曲の長さと技術的困難さとから演奏される機会も多くありませんが、ダヴァーイでも是非ともに演奏したい曲の一つです。

 実は映画「シャイン」にもラフマニノフのピアノ協奏曲の第3番が使われていますが、それはまた後日。

10/04/24

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